Power Automate Desktop(PAD) 勉強会レポート

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Photo by Rohan Makhecha

みなさんこんにちはヤマグチです。

お伝えした Power Automate Desktop(PAD)ですが、VBAや自動化をやっている人たちの界隈ではかなり話題になっております。Twitterのタイムラインは、わー、すごいー、とか、コレ便利ー、みたいなツイートばっかりです笑

そんな中、一昨日Microsoftの中の人主催の勉強会が行われました。

connpass.com

PAD勉強会

なんとこのイベント3207人もの方から申し込みがあり、connpassのwebsiteが重くなって、開始時刻になってもYouTubeのリンクが見られないという事態になりました。やはり大人気ですねー

このイベントはMicrosoftのYoshidaさんという方が主催ですが、あくまで非公認の、非公式なコミュニティイベントのことです。しかし、前半のスピーカーは、Microsoftのエライ人やPADの前身のソフトを開発した人などのトークで、どうみても公式にしかみえません笑。

一方で後半はユーザーの方や勉強会をしている人が体験を話してくれました。最近はこのようにユーザーコミュニティベースの勉強会ベースで新しい製品を紹介していくというマーケティング方法が注目されているようです。たしかにメーカーの人が話すと宣伝っぽくなるけど、ユーザーが「これは便利です」と「実はこういう使い方ができます」という事例を紹介すると説得力がありますよね。

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さて肝心の内容なのですが、実はYoutubeで見直すことができるように公開されることになりました。いやぁ、ありがたいですねぇ

www.youtube.com

古臭いアプリを自動化する

前半はひたすらトークですが、吉田さんのデモが1:21:40あたりから30分ほどありますので、そちらを見るとわかりやすいと思います。今回はわざわざ、自動化したくなるような「古臭いアプリ」を作ってくれていて、それをダウンロードして、PADで自動化する作業が体験できます。これって自動化で一番ネックになる部分なんですけど、これが出来ると強いですねぇ。今回は古臭いアプリの顧客リストを列ごとに取得するという作業がぶじに自動化できました。PADは作ったスクリプトが動いているところが見えます。

このYouTubeを見てわかったのですが、前回のブログでPADはノーコード(プログラミング不要)開発ツールだとお伝えしましたが、実はローコード開発ツールのようです。ローコード開発ツールとは、少しプログラム的なものを書く必要があるが、従来のプログラミングに較べるとかなり簡単にドラッグ&ドロップを中心に開発できるツールです。

今回の動画でいうと例えばループのあたりにプログラミング的な考え方が要求されます。VBAやGASをかじっている人であれば、すんなりと理解できると思いますが、全くプログラミングをしたことのない人は、最初はつまづくかもしれません。しかしPADはこれからかなり盛り上がりそうなので、初心者向けの書籍や勉強会が山のように出てくるのは間違いないでしょう。初心者の方も尻込みせずに取り組んでいただいて大丈夫だと思います。

PADの便利な使い方

さて、ヤマグチがメモった点をいくつかご紹介します。PADでは一つ一つの作業をアクションと呼ぶのですが、このアクションがすでに300以上あってかなりの作業に対応しています。

docs.microsoft.com

このリストの中のシステムという項目を見ると、アプリケーションの実行という項目が一番上にあります。これでどんなアプリケーションでも場所を指定してあげると立ち上げることができます。さきほどの「古臭いアプリ」もこれで立ち上げていました。

そしてリストの下の方をみていくと、なんとJavaScriptの実行やPythonスクリプトの実行という項目があります。残念ながらGoogle Apps Scriptはないのですが、工夫すれば使うことができそうです。

この他、セミナーの中で紹介されていた便利な使い方は以下のとおりです。

  • webブラウザ操作
  • 定期的なwebチェック
  • デスクトップアプリ操作
  • エクセル操作
  • メール操作

これらの作業を毎日やっている人はPADを扱ってみる価値がありそうです。ちょっとした作業でも自動化出来ると、感動しますよー。

PADのこれからは要注目ですね。今回のセミナーは#PADjpというハッシュタグがついていたので、これをフォローするのもよいと思います。

それではまた